崩壊スターレイルやってる

今週末はずっと崩壊スターレイルをプレイしていた。最初はスマホでやっていたのだが、原神と同じくこれは大画面で観たいという感じになりPCにインストールした。20GBくらい必要だった。

ペラチャンカワイイヤッター

ペラさんの肖像


主人公のキャラクター性がかなり面白い。主人公は記憶喪失で、経緯や出自が不明である1。なにやら重要そうな「星核」というオブジェクトが物語冒頭で主人公の体内に埋め込まれるが、それがつまるところ何なのかもわからない。とはいえ、訳もわからず異世界に召喚され、これから星々を旅する冒険が始まる、といったような現状のことを「SF映画の世界にでも召喚されたの?」と形容するなど、普通に地球人間として生まれ育ったかのような思考様式を備えていることは看て取れる。あまり表情豊かではなく、常に超然としていながらも、行動は奇特で、喋り方は妙に俗っぽい。筆者はこのようなキャラクターに弱いのだと思う。ミステリアスな風貌と飄々とした言動。

メッセージという機能があって、ゲーム内の他のキャラクターと主人公との会話が読めるのだが、これをすらすらと読めている自分に驚いた。他のゲーム(ブルアカやNIKKEなど)の類似する機能はだいたい読むのが億劫になってしまって放置してしまいがちなのだが、このゲームのメッセージは、そもそも絶対量が少なく現実的な数しか届かないということもあるが、おそらくそれを通して主人公の性格が窺い知れるということが、メッセージのやりとりを読み進める主な動機になっている気がする。仮にプレイヤー(筆者のことだが)が自己投影できてしまっていたら、単純に自分自身が会話相手のキャラクターに興味を持てるかどうかの問題になってしまうだろう。

実際の主人公の言動やゲーム冒頭の雰囲気はマシーナリーとも子の記事を見てほしい。


全体的なUXはよく考えられている。戦闘部分はシンボルエンカウント方式のターン制バトルで、コマンド数が絞られており2考えることが少なくて済むのと、必殺技だけ任意のタイミングで割り込み発動できるため、若干のアクション性があり退屈しない。そして特筆すべきは、戦闘後のリザルト画面というものが存在しないことだ。場転がテキパキと進むおかげで、この手のゲームシステムでありがちな「だれている」感がない。

姫子さんとヘルタさんの追加攻撃が強すぎる。追加攻撃に対しても追加攻撃が発生したりするので、ペラさんの秘技などで開幕攻撃→追加攻撃→追加攻撃みたいな感じで一切操作せずに戦闘が終了することがある。模擬宇宙の中では「愉悦」の祝福によってさらに追加攻撃が強化され、自動で敵が溶けていく。追加攻撃最高! 一番好きな攻撃です!


操作体系はスマホ向けゲームをとりあえず移植しましたといった趣で、原神ほど洗練されておらず、UI上をカーソル移動しなきゃいけないことが多くて不便である。筆者はコントローラーでプレイしているが、一番の不満はキーコンフィグ機能の貧弱さで、自由に設定できるわけではなく、例えば「OK」と「キャンセル」ボタンは○か×しか割り当てられず、「通常攻撃」と「秘技」ボタンは□か△しか割り当てられない。あっても意味がない機能である。

また、このゲームにジャンプする機能はない。もちろんゲーム上まったく必要ではないからなのだが、こんなに精巧な3Dのマップとキャラクターがあってジャンプできないのはもどかしい。原神に飼い慣らされている。

Footnotes

  1. 物語の導入部で主人公を記憶喪失にしたり殺したりするのは、観者が新しい物語に没入しやすくするための典型的な工夫である。

  2. できることは「通常攻撃」「戦闘スキル」「必殺技」の三つしかない。