ベースが弾きたい
去年の8月末ごろにメルカリでエレキベースを購入し、楽器演奏に手を出し始めた。これは自分にとってDJ、DTMに続く第三の音楽趣味だ。齢28にして演奏技術など習得できるものかと不安だったが、幸いなことにある程度の才能はあったらしく、練習2〜3ヶ月目程度でとある演奏会に参加した際、その練習期間にしては「上手い」、アドリブにおいて「耳が良い」との評価をメンバーの方から頂いた。その他の趣味や人間関係、仕事のことなどもあり、1日8時間練習できておらず友達を失くせていないのが残念でならない。今のところベース練習9:1ギター練習といった割合で、基本的にはベーシストとしてやっていこうと思っている。
練習を続ける傍ら、次第に楽器やエフェクター類の電装系の仕組みにも興味が出てきた。各所で電子部品を買い集め、簡単なバッファー(音声信号のインピーダンス変換を行う装置)をブレッドボード上に組んでみたりもした。ただ動作するだけのエフェクターならある程度作れる自信はついたが、筆者にはデザインセンスがないため実際にモノとして何か作って頒布したりはおそらくしないと思う。逆に言うと、ケースやパッケージさえ適切に作れるのなら全然販売したい設計がいくつもある。
市販のエフェクターの最大の問題点はセンターマイナスのDC入力を採用している点だ。これは電子楽器界隈の最大の汚点や恥と言っても差し支えない。まともに電子工学を学んだ人間がこんな設計を許すとは思えないので、誰かが声をあげて正し始めなければならない。少なくとも、センターマイナス(すなわちDCプラグのスリーブ端子に電圧を印加する)と聞いて、即座に活線挿抜によるシャーシグランドやフレームグランドへのショート事故を想像できない人間は電子機器を作るべきでない。しかしそれが横行しているのがエフェクターペダル界隈だ。
センターマイナスの利点や理由を説明しようとしている人たちもいるにはいる。しかしショート事故防止の方が絶対的に重要であり、正気な人間ならいくらコストダウンといってもそこを削ろうとは思わない。また、伝統的にそうなっているからそれを選択する、というのは最悪の理由だ。というより、それが理由であってはならない、不幸の再生産である。ダイオードブリッジを嚙ませてセンタープラス・センターマイナスどちらにも対応させるという選択もありうるが、どちらかと言えば、あまりに危険なセンターマイナスのDCプラグを許容することによる世界規模の悪影響の方が大きいので、センタープラスに統一するのが適切な選択だったはずだ。
活線挿抜をしないことを強制はできない。いくら呼びかけようとやる人はやる。人は横着する生き物である。人が機械の面倒を見るのではなく機械が人の面倒を見るべきである。自分が常に活線挿抜をしないと自信を持てる(=機械の面倒を見れる)のならセンターマイナスの機器をそのまま用いてもよいかもしれないが、そうでない人間は自分の用いるすべての機器をセンタープラスに修正してから使う(=機械に面倒を見てもらう)べきである。筆者は、そのような改造専門の業者として働いてもいいと思えるくらいにはこの状況を問題視している。
最低限の間に合わせとして、トラベルギターやトラベルベース、5弦ベースなども買った。現時点で筆者が所有する楽器は下記のとおり。
- GrassRoots G-JV-58
- Donner HUSH-X
- Batking 5弦トラベルベース
- Ibanez TMB425B-BKF
自宅に置くアンプ類はVOXのPathfinderシリーズを使っている。0.は重心的にヘッド落ちしやすいため右肩掛けで使っている。2.はAmazonで入手した謎の中華製ベースだが、普段の練習用に取り回しが良いため一番よく触っているかもしれない。この軽さに慣れるのが怖い。いずれヘッドレスのちゃんとしたベースが欲しいと思う。
全体的に5弦ベースの方が演奏が楽だと感じる。大抵の曲は4弦前提で譜面が作られているため、シンプルに5弦は鳴らすことがほぼ無く、むしろ4弦を弾く時の指置きとして使うことができ、1〜2弦を弾く時と同じ感覚で4弦まで弾くことができる。自分はたまたま4弦ベースから練習を始めたが、5弦から入ればよかったと思う。他人に勧めるなら5弦だ。
しばしば人が親指をピックアップに置くやり方を初心者に勧めているのを見かけるが、1〜2弦を弾く時に3〜4弦をミュートしなければいけない関係上、親指は常に側面を弦に押しあてておくやり方にした方がいいと思う。その方がどの弦を弾くときもフォームを変えなくて済むようになる。また、親指をピックアップにおいてしまうと、位置的に撥弦する指がピックアップ表面にカチカチ当たってしまい不要なノイズ源にもなってしまう。ミュート可能・フォーム安定・ノイズ抑制の一石三鳥である。